クライミングシューズ【アナサジベルクロ】を履いてみた

2019/10/14

出典: https://shop.adidas.jp/products/BC0871/

クライミングシューズの「アナサジベルクロ」。アディダス5.10となり、生まれ変わったアナサジですが、私がクライミングを始めて最初に購入したシューズがこれです。このシューズを1年以上履きました。あの頃はどのシューズがいいとかは全く分からなかったので、いい機会なので、久々に当時履いていた記憶を頼りにレビューしてみることにしました。参考になれば幸いです。

基本情報

アナサジ VCS(ANASAZI VCS) ¥17,280 (税込)
アッパー   ストレッチ性をわずかに効かせたシンセティックアッパー
ソール    Stealth®C4
サイズ    24(cm)~28(cm)
重さ(片足) 約222g(26.5cm)

公式サイトによると…

オールラウンドな機能を持つ、クライミングシューズ。

インドアでもアウトドアでも活躍するこのクライミングシューズで、身震いするような達成感を手に入れよう。ライニングを配し、伸縮性を最小限に抑え、トゥボックス(先芯)のシェイプを保持。鋭敏な感覚とサポート力をもたらす、中硬度のミッドソールを搭載。険しい岩山での様々なタイプのクライミングで、威力を発揮する。クロージャーには、足入れのラクな面ファスナー式を採用。

  • レギュラーフィット
  • 面ファスナー式のクロージャー
  • ストレッチ性をわずかに効かせたシンセティックアッパー
  • テキスタイルライニング / 強いグリップ力を発揮するStealth® C4ラバーアウトソール
  • 中硬度のミッドソール
  • Stealth® Mi6の成型トゥパッチ
  • 商品番号:BC0871
  • 色:ローデザート/コアブラック/レッド
  • 生産国:China

性能グラフ

レビュー

2本式のベルクロで、両方外して足を入れるタイプ。足の甲部分が開くようになっており(スリッパではない)、足の底から甲までの高さが高い人でも容易に掃くことができる。ベルクロも非常にしっかりした作りで、1年履き続けても切れることはなかった。(ハイアングルは切れますw)

トゥフックを使用する課題には弱い。写真を見てもわかると思うが、トゥラバーの面積が狭いので、そもそもトゥをかけられる領域が少なく、そういった課題には不向き。まぁしかし、これはほかのシューズ・メーカーでも同じ。しかしながら、ファイブテンの特徴でもあるソールにC4を使用しているので、フリクションは高い。なので、スラブ系の課題や、乗り込むような課題にはめっぽう強いのも特徴的。

フラットシューズであり、主な使用用途は岩になるかと思う。ジム履きでももちろんOKだが、本シューズの特徴からすると、一番力を発揮できるのは外岩。とくにロングルートがおすすめ。外岩では、バルジ形状の課題は少ないので、ダウントゥシューズはそこまで求められる局面が少ない。

またこのシューズ、アナサジベルクロは世界初の5.15aを登って時代を切り開いたレジェンドシューズとしてもクライミング界では超有名。シューズが悪いから…といった言い訳が一切できなくなる。w
※リードクライミングをやったことがない人は5.15aがどんなに難しいか想像もつかないだろうが、わかりやすく言うと…東京タワーを片足+両手の指1本ずつで登りきるくらいだろうか。w 正直私にも5.15なんて程遠すぎてわからない。

ロングセラーで少しずつ改良を重ね、エッジングとスメアリングのバランスが良くハイパフォーマンスモデルであるが、当時私はそれを知らずにただかっこいいからという理由で購入。しかし、全く後悔することなく、クライマーへの道に導いてくれたこのシューズに感謝したい。

サイズ感はジャストサイズの購入をおすすめする。私が1年間履いていた中でも、なじみはするものの、伸びてしまって緩くなり登れないといったこともなかった。最初から最後まで一定のフィット感を実感できる。この点に関しては、やはりスリッパ系のシューズとは違い、安心できる。伸びることが少ないアッパーを使っているのもGood。

おすすめできるか?

上にも書きましたが、ロッククライマーに非常におすすめです。始めた当時は外岩に登るようになるなんて思ってもみませんでしたが、今外岩に行くようになり、当時の記憶と照らし合わせてみると、外岩との相性が良すぎます。

ジムより外岩派!という方にとっては非常におすすめです。